学習の補助

息子と黒板のカメラ撮影 その9

黒板のカメラ撮影をはじめてから、息子は「読める文字」がぐんと増えた。

当てずっぽうではなく、きちんと読めた。

書き文字は増えなかったが、字の間違いが減った。

学習の理解も格段に上がった。問題が読めないから、わからないということも減った。

「つまらない」と言っていた日本のアニメをよく見るようになった。

歌うようになった。

生意気も言うようになった。

笑顔が増えた。

一方で、あんなに得意で執着があった英語への熱意が消えた。

あんなに英語圏のユーチューブばかり見ていたのに見なくなった。

「最近、英語のユーチューブを見ないね」

と、息子に聞くと

「なんかもう、英語を忘れちゃった」

と、けろりと答えた。

日本語が頭に入ったので、代わりに頭に入っていた英語が出て行ってしまったのだろうか。

英語が話せるのは、息子の立派な長所で、大人になった時の武器になるかもしれないと期待をしていた。

将来の武器がなくなったように感じた。

がっかりしてしまったところがあるけれど、元には戻せなかった。

ドラえもんを面白いと言っている。ぼくのヒーローアカデミアに夢中になっている。仮面ライダーのおもちゃを欲しがっている。

私が「もうちょっと興味を持ってほしい」と思ったものに興味を持っている。

そうそう都合のいいようにはならないのだ。

できるようになったことをみよう。