息子の学習障害

生活のつまづき 予行練習の話

息子が

「旅行練習をする」

「体育館で、朝から旅行練習の日があってね」

と、説明するので、

今年ある宿泊学習の練習をするのか、最近はそういうのもあるんだなぁと、

「先生から、今のうちに一人で寝られるように練習するようにとか、どこかお泊りで練習したほうがいいとか、そういうお話があったの?」

と、尋ねると、

「違う!そうじゃない!りょこうれんしゅう!」

と、怒る。

よくよく聞いたら「運動会の予行練習」だった。運動会が近かった。

去年までは「運動会の練習」や「踊りの練習」だったので、間違えていても、予行練習という単語が出てきているのが成長だ。

学校でも「旅行練習」と言っているような雰囲気で、クラスメイトから指摘されていないだろうか?と心配になったが、特に何か言われたりはないらしい。

これは、息子の人徳ではなく、クラスメイトに恵まれているからだと思う。

雰囲気の良いクラスでありがたい。

「予行練習」と「旅行練習」と紙に書いて、

予行は、本番前にやる練習で、最初から終わりまで続けてやる練習のことだ、通してやる練習とも言うと説明した。

この時は何も言わなかったが、あとから眠る前に

「あのね、ぼくは予行練習のこと、わかってたからね」

と、ぽつりと言った。

行動は理解はしていたけれど、単語が混乱していたのだと思う。説明がくどかったのかもしれない。

それでも、今日もうっかりと「旅行練習」と言っていたので、

「りょこうれんしゅうって言ってるよ」

とだけ指摘しておいた。

次に同じ間違いをしたら、昭和の意地悪みたいにからかってみよう。

いつまでも、雰囲気の良いクラスメイトに囲まれているとは限らない。