私と息子と息子の読み書き障害

私は本が好きだ

私は本が好きだ。読書が大好きだ。

子供時代に「変な子」だった私は本を読むことで救われた。

本がなかったら、と考えるとぞっとする。

息子にも絵本をたくさん読んでいたが、ちっとも楽しそうじゃなかった。

同じ絵本ばかりを読んでもらいたがった。

アルファベットのAとりんごの絵が描いてあり「あっぷる」と単語が書いてある、アルファベットの幼児向け絵本だった。

新しい絵本を読んだ後に必ず「ABCを読んで」とお願いされた。

だいぶ話せるようになった時に「お母さんの本はつまらない、ぼく、我慢してるんだよ!」と強く言われた。

「本がつまらないの?お母さんの読み方がつまらないの?」

「本がつまらないの」

「本を読んでいて、頭の中にお話しの世界ができないの?」

「できない、テレビはなる、音がないとつまらない」

いろいろと話したが、息子は字や絵では、頭の中に物語の世界ができないらしいとわかった。

私は、画像や音や音楽では、頭の中に物語の世界ができない。

つまり、感覚がまるで違ったのだ。

ちなみに私は、ドラマを見ることが苦痛なまでにつまらない、面白く思う人がいることは理解しているので、わざわざ言わないだけで「何が面白いんだろう?」と思っていた。ドラマに原作があるなら原作を読みたい。

この時はまだまだ読み書き障害のことががわかっていなかった。

子供が生まれたら一緒にたくさんの本を読もうという夢は崩れた。

よくある話だ。

親子で一緒に野球をしたかったが子供はサッカーが好きだったり、親子で一緒に料理をしたかったが子供は料理に関心がなかったりの話だ。

そう思って、テレビでたくさんのアニメや動画が見られると評判のアマゾンファイヤスティックなるものを注文した。

私も息子もユーチューブを初めて見た。