息子の好みはわかったが、どう考えても、ほったらかしでそのままでは困ることになるだろう。
言葉を話さないアニメのキャラクターがおいかけっこを延々と繰り返している。
語彙が増えない。足りない。
しかし、他の話に興味がない。
考えて「私の話しかけが足りなかったのでは?」と結論を出した。
この時に、不安と後悔と、自分の失敗を認める辛さがあった。
今、一番大事なのは何だ?息子だ。
私の気持ちと息子とどっちが大事だ?息子だ。
時間が惜しかった。
「主語、述語、修飾語、名詞、動詞、形容詞、擬音、擬態語、子供がわかるじゃなく、私が話せるものはとにかく出して、文節をつなげて、話しかける」
「あいまいな物言いはしない」
「こそあど言葉で話しかけない」
と決めた。
できていたか、守れていたか、わからないが、息子の語彙は増えたし、表情も良くなった。
今も「もっと赤ちゃんのうちから、たくさんたくさん話しかけておけば良かった」と後悔がある。