息子が、命にかかわることのない病気ながら、手術と入院をすることになった。
このあたりで一番大きな病院へ紹介状を書いてもらい、何回か検査をしたり、入院計画を立てたりしていた。
あまり、大きな病院へ行くことのなかったのだけれど
「最近の病院は、案内が色分けしてある数字番号標識だ…!」
と、改めて感動した。
案内の人や、看護師さんが
「9番へ行ってください」
「23番へ行ってください」
と、数字で指示して、受付にも大きく数字が書かれ、数字の下に日本語表記と英語表記で「X線室」等と案内が書かれてあった。
息子は、数字標識に早々に慣れて、自分で院内地図をみつけて、
「次はあっちだね」
と、なんとなく日本語で探してしまって遅れる私を先導して歩いた。助かった。
個人情報保護からか、患者側をナンバーで呼ぶ病院は地元でもある。
表記がここまでシンプルになっている病院は、まだ少ない。
そもそも、そんなに頻繁にあちこちの病院へ行くこともないので、知らないだけなのかもしれないけれど。
私が知らないだけで、こういう「合理的配慮」は進んでいるのだ。
ピクトグラムとか。
いらすとやとか。
いらすとやさんのイラストによる説明によって、息子の理解の不足が埋まっている時が多々ある。ぴったりなイラストが添えてある時など、本当に助かっている。カラーだし。
今回、たくさんの看護師さんや検査技師さんと、息子がやりとりした。
以前に、お医者さんの前で、息子よりも先に質問に答えてしまい、
「お母さんは黙ってて」
と、叱られたことがある。
確かにいけないことだと反省したので
「わからないことは、わからないと言いなさい、読めなかったら、難しいと言いなさい、なんとなくで答えたらいけないよ」
「先生も、看護師さんも、きちんと向き合ってくれているよ、向き合ってくれている大人に返事できないようじゃ、普通の大人の人とはもっと話せないよ」
と、言い聞かせておいた。
今回の一日がかりの検査で、だいぶしっかりした受け答えができるようになった、気がする。
あぁ、やっぱり国語が弱いな、読みが弱いな、と思う時はたくさんあったけれど、
落ち着いた素直な印象を持った子供に見えた。良かった。
もう10歳なので、赤ちゃんや幼児のように絶対に付き添いが必要なわけではないので、そのあたりも、息子の意見を聞かないといけない。